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大震災と天明の大飢饉 [日々雑感]

この頃また震災関係の本を読んでいる。お友達から頂いた
2冊の本、「ナインディーズ」と「記者は何を見たのか」という本だ。
いずれ、書きたいが
今日は佐野真一の「津波と原発」から ちょっとお知らせしたいことがある。
福島を表す言葉に「浜通り」「中通り」とあるが
浜通りが福島第一原発のあるところであり、
原発銀座地区である。、今はほとんど人がいない地区だ。
ここが先祖代々の人がいた地区だと思っていたが
教科書で習ったあの「天明の飢饉」と多いに関係があるらしい。
天明の大飢饉は今回の大震災とほぼ地区を同じとする。
岩手県南部から福島県の相馬地区までだ。
相馬地区では天明の飢饉では多くの方が亡くなり 土地は荒廃し、
移民を受けざるを得なかったという。
主に、加賀、越中、越後、能登の北陸からだという。
その頃、移民はご法度だったので、ひそかに北陸から福島を目指した。
しかし、新天地を目指した移民たちはその後も侮蔑され、差別を受けたという。
それでも頑張って長い間にはそれなりに地位を確立したというが
地元にはわかる、「新立」「加賀者」「新百姓」という別称があったらしい。
今は、その故郷に帰れる当てもない。
営々と築いた祖先の苦労が、泡となったと移民の子孫が嘆いていたという。
相馬地区は東北電力から電気を供給されている。
ここで作られる電気は もちろん東京他関東地区であり
ここで使われることはない。
貧しさから、原発を受け入れ、絶対に安心という言葉に疑問も持たず
立派な公共施設を作ってもらい、雇用もありほとんどの人が反対もしなかった。
誰が良いとか悪いとか言うつもりもないが
天明の飢饉と関わっていたことに、痛みを感じた。

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