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ノンフィクション作家・石井光太 [本、映画、テレビ他]

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マジョは本を読むのが好きだ。ジャンルは色々である。
小説、エッセー、対談集、そしてノンフィクション、でもハウツーものは読まない

最近、一人のノンフィクション作家を追っている
それは 石井光太氏
公式HP
http://www.kotaism.com/

「遺体」を読んだのが最初だが、その捉え方に自分にも通じるものを感じた。
それから何冊か読んだが、彼が対象とする人々は
恵まれない方が多い。特に子供を取材しているものは読んでいても辛い
そして、事実を伝えながら何もできない自分に 焦燥する姿も見られる。
世界の多くの恵まれない子供や、痛ましい人々を追っている
内容を書くこともはばかれるほどひどい状況の子供や人々。
書くことで、その事実を少しでも多くの方に知ってもらう事はできるし
それがノンフィクション作家としての使命だと思う。
もちろん国内にとどまらず、世界各国に赴いている。

きれいごとではない、本当の真実を知る事から思索は始まる
綿密な調査と 危ないと思われるような潜入インタビューを経て
本が生まれるから、若くなければできないと思うが
一番大切なのは 書き手の人間性だと思っている。
もちろん、本が売れれば名声も上がり、生活も豊かになるかもしれないが
やはり、彼が追う人々は つらい人生を送っている人々や
見えにくい社会だと思う。

「津波の墓標」では テレビ、新聞では伝わらない事が多く書かれていた。
絆という名のもとに あの震災をきれいごとで片づけたいマスコミ
感動を呼び起こしたい紙面づくりや、番組を作る事を要求している。
しかし 人々があの未曾有の大災害でそんなにきれいごとであったとは思えない
この本を読み終わって真実の一端でも知ることができたと思っている。
それが人間というものかもしれない。

「蛍の森」はノンフィクションではなく小説だが
これも、綿密な取材から生まれたと思っている
らい病がメーンテーマとなっている。私もらい病に関しては
色々と考えた時間が長い。
近々 一度だけ行った 清瀬の国立ハンセン病資料館にも足を運びたい
http://www.hansen-dis.jp/

もうすぐ発売される 終戦後に上野駅にいた浮浪児を取材した本を
楽しみに待つことにする。

真実は 厳しく、悲惨であるがそれを知らないでいることの方が
私は嫌だ。


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