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太平洋戦争と新聞 [本、映画、テレビ他]

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朝日新聞が、昨夜社長会見を開き、吉田調書に関しては
事故直後、9割の職員が第二福島へ避難したと書かれていることは間違いであったと
お詫びしたようです。
私も、当初からネットで読んでいますから、その記述に関してはちょっとショックですが
調書のすべてが捏造ということでもないでしょう。
しかし、決して良い事ではありません。今後これを受けてどうするか、
朝日の体質が問われますね。

さて、丁度ある本を読み終えました。
それはブログで面白いと書かれていたのですぐに予約して読み始めましたが
http://nagamori-napaj.blog.so-net.ne.jp/ コッホさん

太平洋戦争と新聞 です

面白い! そういう見方もあるかもしれませんが
マジョの場合は、難しく、しかし為になり、勉強にもなりましたが
何しろ、400ページ以上あります。
うつらうつら寝る前に読み続けているので、1週間以上かかると
前に読んだところを忘れてしまいます。読み終えてホッとしました。

満蒙の特殊権益をめぐる中国との対立から戦争の泥沼へとのめりこんでいく日本。
満州事変、日中戦争、太平洋戦争に続く動乱の時期、
新聞は政府・軍部に対しどんな論陣を張り、いかに報道したのか。
新聞紙法をはじめとする法令、厳しい検閲に自由を奪われるとともに、
戦争遂行へと自らの主張を転換する新聞。
批判から迎合的扇動的論調への道筋を検証する(裏書より)

これがすべて表しているているでしょう。
最初は矜持を持って独自に紙面づくりをしていた良心をもつ記者たちも
色々な制約の中、次第に軍部に押され、
戦意高揚の紙面づくりになり
また、敗戦濃厚と知りながら、それを国民に知らせず
結果、多くの禍根を残しました。
またとんでもない成り行きになってしまった「爆弾三勇士」の事もあります。
これは、いつか書きたい。

私が考える報道とは、
政府が右と言っているから右ではなく
右と言っているが、そうかな? 左もあるし真ん中もある。
違う方法もあるのではないか?と
模索する事が大切だと思っています。すなわち批判精神です。
国民の目線に立って紙面づくりをしてほしいと思っています。

朝日新聞はその中でも、過去の反省に立ち?
政府批判も多くしていたように思いますが、
こうして何回も同じような過ちを犯すと、良い意見さえ
潰しにかかられて、読者も離れてしまいます。

そもそも、新聞社の社長や、テレビ局の社長が(マスコミ)
時の総理大臣と会食することは、世界的にもおかしいようです。
あり得ないと特派員は言っています。

今はネットやその他のツールがありますが
それでもそれを見る人は限られます。
先の大戦では、新聞が果たした罪は大きい。
イエスマンの新聞社、テレビ局、その他雑誌などは
もう一度原点に戻って欲しいです。
本を読んで70年前の新聞と、今がそう違っていないように思えました。

それにしても 膨大な資料の中から これだけのものをまとめあげた
作者の前坂俊之さん、きっちり頭が整理されているのですね。


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コッホ

私のブログを宣伝していただき、
ありがとうございます。

たしかに、長い本ですよね。
わたしも読み終えるのに1回、
貸し出しの「延長」をして、
4週間ぐらいかかったかも・・・。

現在の図書館は、便利ですよね。
昔は、図書館に電話をかけて、延長をお願いしていましたが、
今はネットで簡単に出来ますから。

雨のシーズンですが、畑のために、
晴れる日が多いと良いですね。


by コッホ (2014-09-15 11:02) 

majyo

いつもそうですが、本を読んだタイミングが良いです。
新聞が果たすべき役割は、時の政権にすり寄ることではなく
監視することだと思います。難しかったけれど良い本をご紹介
頂きました。 図書館は本当に便利です。
もう少したったらナパヤ借りたいと思っていますよ。

畑は今 ちょうど良いお湿りですが これから低温になるようで
ちょっと心配。今日も行きましたよ
コメントありがとうございました。
by majyo (2014-09-15 15:26) 

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