2018-03-07 闇の中 [本、映画、テレビ他]
そして次に円山町を知ったのが1997年に起きた東電OL殺人事件です。
昼は大企業のOLで夜は娼婦としていつも円山町に立ち
そして殺されたしまった。この時に感じたのは被害者の二面性についてでした。
何故なんだ!と
時は流れ その14年後に東日本大震災が起き
福島第一でメルトダウンしたわけです。
東電の企業体質については、とても疑問に感じました。
2年ほど前、佐野眞一さんのノンフィクション「東電OL殺人事件」を読みました
佐野さんは精力的に取材されて
犯人とされたゴビンダの住んでいたネパールまで行きました
そして円山町の歴史から、東電の企業体質まで調べています。
未解決事件ですから、自分の調べた事をありのままに書いていますが
犯人とされたネパールのゴビンダについては
冤罪ではないかと書かれていたように思います。
そして2012年にゴビンダは再審で無罪を勝ち取りました。
15年間服役したそうです。
被害者の泰子さんは 東電のOLと言うより総合職でした。
特に注目するのは 脱原発の考えで原発の危険性について
研究していました。論文も書かれたようです。地熱発電も推奨していた。
殺害された頃は年収1千万円ほどあったそうです。
幹部社員ですね。ちなみにお父さまも東電でした。
その頃の上司は前会長の勝俣 恒久氏
佐野さんは、この頃同じ部署だった人たちは
彼女が何をしていたか知っていたはずだと言います。
365日、売春をしていたのですから
仕事中に眠ったりしていたそうです
新橋の本社から渋谷へ出て、109のトイレで着替えて丸山町に立ったのです
ホテル街があります。
深い闇の中の事件ですから私から何かを書くと言う事はしませんが
このような理由でその現場に立ちたいと思ったのです。
母の病院の関係で渋谷は乗換駅なのです
少し早目に出て、このあたりを歩きました。
道玄坂交番前を右に曲がり少し行ったところに
道玄坂地蔵(別名康子地蔵)があります
ここで毎日立っていたそうです・地蔵様はルージュを塗ってあります
渋谷から地下に入った電車はここで一端外に出て
神泉の駅の地下にまた入ります
神泉の駅の地下にまた入ります
事件当時とまったく変わらない現場
あの日から時が止まってしまったようです
あの日から時が止まってしまったようです
3月9日に殺されて10日後に発見されました。もうすぐ命日です