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登場人物は [政治・社会]

新田次郎の「剣岳点の記」を読んでいる。
これはもう読むのは3回目くらいだろう。何度読んでも面白い
それは未踏の山を目指すのも面白いが、人物の描写がとても良い


明治39年、陸軍参謀本部陸地測量部の測量手、柴崎芳太郎は、

国防のため日本地図の完成を急ぐ陸軍から、
最後の空白地点である劔岳の初登頂と測量を果たせ、との命令を受ける。
立山連峰にそびえ立つ劔岳は、その険しさから多くの者が挑みながら誰一人頂上を極められずにきた未踏峰の最難所であった。
さらに、最新装備で初登頂を目指す日本山岳会という強力なライバルが出現、
測量隊には陸軍のメンツという重いプレッシャーがのしかかる


登場人物は良い人たちが多いが、良い人たちとはなんだろう?

それぞれに違うのです。
ここにある写真はとてもわかりやすい


s-31458.jpg


では、どういう人がちょっと?と感じたか
それは陸軍参謀本部のオエライさんたちは、決して無理はするなと言いながら
山岳会に負けてはいけないというプレッシャーもかける。軍人です
そこに、危険をともにしながら苦労する現場の人たちへの気持ちが無い。

また、信仰上登ってはいけないと言われた剣岳へ測量の為とは言いながら登頂を目指す柴崎には、村人から嫌がらせも受ける
そして、一番嫌なのは、県の役人たちだった。下請けの賄賂で温泉宿に芸者さんを呼び柴崎達に部屋を譲らない。だから仕事を終えてもテントで寝る
明治の話なのに、今に通じる。昔も今も変わらぬ官民の姿がある

ストリーもさることながらそれぞれの登場人物を考えると
私は、長次郎という人が一番好きだ。



話し変わるが、この社会の登場人物で
前から??と思っていた小池都知事
関東大震災 朝鮮人虐殺の追悼式への追悼文を今年は断った(ここには行った)
都知事としてあのタカ派の石原氏でさえ、文を寄せたのに断ったのは何故か?
どうも犠牲は6千人余りという質疑がきっかけではないかと言われている

南京大虐殺と同じ構図です。
ここから、彼女の本当の姿が見えてくるような気がする
登場人物小池氏は、
日本会議に属する人で、改憲賛成。またアベ総理とも考えが近いと言うが
さもありなん。
歴史修正主義者に近いのではないだろうか
自分でA1知能と言うのには驚いたが
本来持っているものは、権力欲、排他主義的考えがあるように思う

日本ファーストも同じようだろう。
もし自公の対立軸が彼等になってしまったら
日本は、限りなく右に傾くだろう・・・・・この登場人物は私の好きなタイプでない。

いや、もっとも嫌いなタイプかもしれない。


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